大学入試センターは26日、新型コロナウイルスに感染したり、濃厚接触者になったりした計463人が大学入学共通テストの本試験(15、16日)を受けられず、追試験(29、30日)の受験を認められたと発表した。昨年の224人から倍以上となり、急速に感染が広がる変異株「オミクロン株」が受験生にも影響を与えたとみられる。
センターによると、追試が認められたのは全国で計1658人。コロナの感染者が211人、試験当日に症状があるなどの理由で別室受験が認められなかった濃厚接触者が252人いた。これとは別に、無症状の濃厚接触者で、別室受験が認められた受験生は320人だった。
共通テスト初日の15日に東京大学会場(東京都文京区)前で受験生ら3人が刺された事件の影響で、他の受験生4人の追試験も認められた。トンガの海底火山噴火による津波の影響では、公共交通機関が遅れるなどした6人の追試も許可された。津波の影響で試験が中止になった岩手県立大学宮古短期大学部試験場の受験生181人は再試験を受ける予定という。(三浦淳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル